袴姿の女子大生をちらほらと見かける、いい季節になりましたね。(相変わらずスギ花粉は絶好調のようですが・・・)
そんなうららかな季節になんですが、最近、高野和明著の「13階段」という小説を読みました。
2001年の作品で、映画にもなっている有名な作品なので存在は知っていたのですが、タイトルから感じられる重そうなテーマに尻込みしてしまい、今時になって初めて読んだというテイタラクです。
懲役2年(傷害致死罪)の服役を終えた主人公が、執行間近のある死刑囚(殺人罪)の冤罪を晴らすための捜査に加わり・・・という内容のものです。江戸川乱歩賞受賞作というだけあり、実にすばらしい内容だったと思います。
独房でじっと「お迎え」を待ち、その「お迎え」のために突如響き渡る刑務官たちの足音に半狂乱にならんばかりの恐怖を味わう死刑囚たち、13段の階段を上り刑場に入り刑の執行に至るまでの関係者の様子などが克明に描写されていて、読んでいるこちらまで恐怖感に襲われました。
この小説の背後には、現代日本の抱える死刑制度の問題点や行政の運用における矛盾点などがあるのですが、いかに私たち国民(国会議員やマスメディアも含めて)が、死刑制度を表層的にしか考えていないかを反省させられます。
死刑と無期懲役の境界をどのように判断するのかは裁判官も悩む問題であると聞いていますが、裁判員制度がスタートし、今度は裁判員の方々がその判断に頭を悩ましていくことになります。
裁判員に選ばれた方々に、是非この「13階段」を読んで欲しいと思います。